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木造は高気密・高断熱でも遮音性は低い

 最近の木造住宅(主に戸建)は、高気密・高断熱仕様ということで、外壁などの断熱材がフォーム状の発泡材を外壁内部に充てんするものが増えてきました。

 これは従来型のグラスウールのマットを壁内に入れていく工法より楽に高断熱の性能が得られるということで多用されていますが、弱点は吸音性に乏しく、壁の内部が空洞になっている場合と同様に、音が共振するなど、総合的に遮音性が低下することです。

 通常の在来工法の木造住宅はD-25〜D-30程度の遮音性能を持っていますが、上記のような工法ではD-20程度の防音性能しかないケースがあります。
 結果として、子供の声やテレビの音まで近所に漏れるという、主に高音域の周波数帯での音漏れが目立つことが多いようです。

 防音職人の相談でも比較的多い事例です。このような状況では、石膏ボードを重ねるだけの簡易的な対策では、あまり遮音性能は向上しません。

 特性の異なるボードや遮音材を気密工法で重ねたり、壁をふかして吸音層を設けるような構造に壁を改造する必要があります。

author:防音職人ウェブマスター, category:住宅防音, 15:54
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木造の通気と内装の防音構造
  外装の通気構造と内装を混同して、内装壁に通気や湿気を透過してしまうリフォームを提案するリフォーム業者がいますが、防音対策にはなりませんし、結露対策上も問題があります。

 それは内部での炊事などで湿気や熱が壁に当たり、内装ボード面などで結露したり、内部の断熱材や軸組み木材などをを劣化させてしまうからです。

 外装の通気層は内部の断熱材や木材の湿気がたまるのを防ぐものであり、内装壁まで透過させるものではありません。内装壁に防湿層があります。
*防音対策の場合は、通気層を遮断するのではなく、内装のボード面において、遮音対策を施工するものです。

 ですから、内装壁での仕様は音と湿気を遮断する、または吸音する目的で内装部において防音構造を構築します。
*建物の負担を軽減するため、遮音材は過重量にならないように施工します。

 木造家屋の防音対策やリフォームに疑問を感じたら、防音職人にご相談ください。
author:防音職人ウェブマスター, category:住宅防音, 16:41
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木造住宅の床・天井の防音の基本

 最近、木造住宅などの木造建築が得意な建築士、工務店から防音設計のコンサルティング(有料サポート)業務を単発的にお受けすることがあります。

 直接お会いして、図面を拝見しながら、その場でラフスケッチで防音対策を説明します。

 ここでは、基本的な重要項目をポイントとしてあげておきますので、ご参考になさってください。

◇床剛性の強化
 足音などの振動軽減を図るため、床下地や軸組みの剛性を高めます。

◇床材下の制振
 フローリングなどの下地に制振材を挟み込み、音源で振動音などを減らします。

◇天井裏の吸音
 階下の天井裏で共振・拡散する騒音を吸収するため吸音材を充てんします。

◇野縁受け・野縁の制振
 軸組み木材に制振パッキンを入れ、振動伝播を軽減します。

以上が対策のポイントですが、さらに御予算が許せば、天井の表層材にも制振材を使用すると、防音効果がアップします。

 理想としては、全部のポイントを実行することですが、予算や構造上の制約もあるので、建物用途や要求される遮音レベルに応じて、施工内容をしぼることもあります。

author:防音職人ウェブマスター, category:住宅防音, 12:50
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木造住宅の簡易防音でD45を実現

 防音職人では、普通の木造戸建住宅のリフォームで、外壁の遮音性能についてD-45(500Hzにおける遮音性能45dB)を、防音材を重ねる簡易工法で実現しました。

 これで、戸外からの大きな車騒音、犬や人の大声も遮断できます。グランドピアノを夜8時頃まででしたら、問題なく弾ける防音室として機能します。

 この簡易防音工法は、既存ボード面に防音材を重ねる工法のため、壁が余り厚くなりませんので、狭い部屋にも適用できます。

 同時に、気密性の高い内窓(YKKなど)を取り付ければ、ドア以外の部屋全体の壁面が概ねD-45の遮音性能を確保できます。

 6〜7帖程度の部屋でしたら、クロス仕上げ、内窓取り付けを含めて、5・6日間で工事が完了します。(建具改造がある場合は別途加算します)

 とにかく、コンパクトな仕様で、費用対効果は抜群だと思います。

 御相談は、防音職人の問合せページより、承ります。

author:防音職人ウェブマスター, category:住宅防音, 14:05
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戸建住宅の防音

 戸建など住宅の防音の前提として重要なものは、建具や部屋の広さ、構造的な補強の制約だと思います。

 重い遮音材にシフトした対策は、防音効果が余り向上しないだけでなく、構造的な限界があります。

 防音職人では、結露、室内の補強を考慮した、比較的薄い構造を提案します。

 どんなに立派な防音工事をしても、部屋が必要以上に狭くなったり、壁内結露が発生して建物の寿命を縮めてしまったのでは問題です。

 また、部屋の用途・目標レベルを設定して、費用対効果の高い提案が、住宅の防音には不可欠です。

 力任せの防音設計は、特に木造家屋には不向きであり、建物の構造に適した工法提案が必要だと思います。


 最近、予算の制約が厳しい件や、老朽化した物件の相談もあり、音の問題以前に、床や壁の下地補強が必要な現場も少なくありません。

author:防音職人ウェブマスター, category:住宅防音, 07:00
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木造住宅・マンションなどの防音記事・リンク

 防音職人が運営するウェブサイト・ブログの記事・リンクに、テーマ別に出来る限りアクセスできるように、総合ページを「防音通信(総合編)」として作りました。
防音通信(木造・戸建・マンション、ピアノなど楽器室、防音材)

 これによって、分散している記事やコンテンツページをテーマ・騒音タイプ別に閲覧できるように配慮しました。

 防音相談・工事依頼者などの声もリンクしました。


 まだまだ、工夫の余地はありますが、どうぞご利用ください。

author:防音職人ウェブマスター, category:住宅防音, 14:50
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住まいの防音に取り組む動機
 先日、防音相談で、相談者に「ウェブサイトには、住宅の防音を主として採り上げている業者が少ないのですが、防音職人は、どうして住宅を中心に取り組んでいるのですか。」
と、話の途中で聞かれました。

 じつは、独立開業当初も、昨年も同様なことを質問されました。おそらく、私のプロフィール・サイトが未だ出来ていないので、動機が見えないのでしょう。

 このことは、防音の考え方として、重要な問いです。同時に、住宅の防音の難しさや業界の経営上の問題も関係しています。

 以下の文章は、現在、改造中の情報サイトの序文に使用する文章ですので、検索にダブって、ヒットしないように画像にしました。

 基本的に、楽器の防音室を主力にしている業者が多く、住宅の防音を主力業務にしている業者は少ないです。
 企業にとっては利益率が低いことも要因の一つでしょう。

 私の場合は、マンション騒音の被害者であること、建築業界が余りにも音の問題に無知であることが、主な動機でした。
*私が防音設計に取り組み始めたのは、平成7年からです。


住宅の防音に取り組む動機


author:防音職人ウェブマスター, category:住宅防音, 11:21
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マンションの上階の防音工事

 今年の3月に完了したマンションの防音工事現場の依頼者から、防音効果のご報告がありました。

 上階の非常識な家族の足音や物をひっくり返す衝撃音などを少しでも軽減するための防音対策でした。
 約1ヶ月間、上階の家族が不在で、約1ヶ月間の騒音状況を観察するため、ご報告が遅れたそうです。

 結論から言うと、騒音は半減しており、費用対効果を考えると満足して居られるとのことです。この依頼者は、アトピーやアレルギーなどの持病があり、使用する防音材も、グラスウール・ロックウール、アスファルトマットなど臭いの強い素材、ちくちくする、咳き込むような素材は一切NGでした。

 このため、国立での防音相談の際に、防音材のサンプルを触ったり・臭いをかいでいただき、大丈夫なのを確認していただいてから防音設計を行いました。
*吸音材に関しては1種類しか使用できないため、騒音の周波数特性に対する効果が限定されるというハンディがありました。
*遮音材と制振材および下地の補強で補うことにしました。

 色々な制約条件の中で実施した工事の効果には、ご満足いただいているとのことで安心しましたが、上階の居住者は「モンスターペアレント」と言われているそうです。

 常識のある居住者ならば、もっと防音効果が体感できたと思いますが、今後は管理組合での対応になります。

 他の専門業者では工事を行うこと自体が難しいという現場ですが、取引先の防音材が安全性が高く、コスト的にも市販品より安いので、制約条件をクリアできたと思います。

author:防音職人ウェブマスター, category:住宅防音, 12:00
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診療所の防音対策

 最近、診療所の防音対策の相談をいただくようになりました。
*リフォーム相談です。

 診療室と待合室の壁・ドアの遮音性の問題です。
*診療科目によっては、絶対に他の患者さんには聴かれたくない話があります。

 基本的な問題はドアと壁の遮音・吸音性です。

 木造の場合は、構造的に過度に重くすることができませんので、吸音性を高めることが重要になります。
*素材を低音から高音まで対応できるものを選ばないといけません。例えば、女性の声は周波数が高く、グラスウールやセルロースファイバーだけでは対応できません。
*石膏ボードと遮音シートのみの施工では、低音と高音に弱点が生じます。

 診療室などの壁・天井の仕上げにも注意が必要です。室内の吸音性を高める工夫が防音効果や音環境の快適性を高めます。

 楽器の防音室とも共通していますが、遮音・制振・吸音のバランスが重要です。このことが理解できない建設業者・設計事務所が大半ですので、全国に失敗事例が増えていくわけです。

 

author:防音職人ウェブマスター, category:住宅防音, 11:57
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年末恒例の防音研究の情報交換

 防音職人では、提携先の現場での情報を把握するとともに、協同でデータや防音材の研究を行っています。

 ここ数年、12月に情報交換を行っており、先日、提携建築士と打合せを行いました。

 また、他の業者の実験データも出来る限り入手して、自社の防音工事の検証と合わせて、考察しています。

 地味な作業ですが、住宅など空間的・構造的な制約のある現場での防音対策や音響設計には、非常に重要です。

 防音事例も、サイトの更新が間に合わないほど、ストックがたまりました。

 年内に一部アップする予定でしたが、予想以上に年末の相談や見積り、来年春までの工事予約が入りましたので、予定が変更になりました。

 冬季休み中に、少しでもコンテンツを作成する予定ですが、もうしばらくお待ちください。

 ピアノ防音室の事例も、いくつか依頼者に許可をいただきましたので、写真掲載ができることとなりました。

author:防音職人ウェブマスター, category:住宅防音, 09:17
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