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ヴァイオリン防音室の留意点

ある相談者に娘さんのヴァイオリン練習室のコンサルティングを依頼されたのですが、大手専門業者に依頼しなかった理由をお聞きしたところ、すでに依頼して失敗したので相談に伺ったと言われました。

 

その内容は、天井に段差のある防音工事をされてしまい、低い所では2メートルの天井高しかなく、ヴァイオリンの弓が演奏中に当たりそうになって練習できないということでした。

 

そこで別の部屋に防音室を造るにあたって、セカンドオピニオンとして、施工要領などアドバイスを有料相談でお願いしたいということでした。予算を使い切ったので、防音職人に工事を依頼したくても今は出来ないという事情です。

 

将来の練習とアンサンブルを考慮して、最低でも天井高は2メートル20センチ以上を確保すること、狭い室内は反射音を抑え気味で木質ボードで仕上げたほうがヴァイオリンにはマッチすることを伝えました。

 

私自身がプロのヴァイオリニストや趣味で演奏する人などから防音室依頼された経験では、やはり木質ボードと吸音化粧板を併用した空間構成が評判が良かったです。

*天井や壁の内部には吸音材を入れます。

 

既製の遮音パネルは音響などを台無しにするので使わないようにアドバイスしました。

author:防音職人ウェブマスター, category:楽器防音室, 07:42
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新築の木造防音室の件(ご質問に答えます)

下記の内容を別サイトで投稿したのですが、相談者からいくつか、ご質問が来ましたので再掲して補足してお答えします。

「木造防音室の専門家によって設計仕様はかなり異なります。

大半の専門業者は新築の木造軸組構造でさえ解体して、軽量鉄骨の天井と防音壁を構築したり、床下の大引き・束の構造を壊して、コンクリートスラブを増設する工法をとっています。

私(防音職人)の木造防音室の設計手法は、新築業者が施工した木造軸組在来工法、床下換気、壁内の通気層をそのまま生かし、通気層と防音構造を一体的に構築して設計します。
内壁や天井裏、床下空間を活用した吸音層の施工、空間を狭くしない内装部分の防音構造を組み合わせて施工します。

木造建物の寿命や構造的な安全性を重視し、ピアノなど楽器が建物全体で快適に鳴るように音響と遮音性能のバランスを考慮して設計・施工します。」

 

新築木造の軸組を軽量鉄骨で造り変えると反響が強くなり、木造の柔らかい響きが消えます。とくにピアノやヴァイオリン、金管楽器では音響調整が難しくなります。

プロのピアニストは「木造家屋そのものがピアノを心地よく鳴らす、部屋全体が楽器の一部だ。」と言います。

私の相談者は新築木造の長所を生かした音響・防音設計を要求されます。

 

また、床下の束を撤去して床下換気を潰して、コンクリート床を増設すると、建物の通気がなくなり、木造の寿命が短くなります。

コンクリートは数年間にわたり水分を放出するので周辺の木部を劣化させます。

ですから、床下の基礎コンクリート部には換気を確保して湿気がたまらないように束を建てて床下空間を確保するのです。

 

さらに、せっかく新築で天井裏や床下・間仕切り壁内部の空間を設計するのに、この空間を活かさない手はないと思います。

天井裏や床下・壁内に吸音素材を充填すれば、部屋を狭くしないで防音効果を高めることができます。

 

防音職人では、とくに新築木造防音室は、以上のような観点から、普通の軸組在来工法を活かすことを推奨しています。

author:防音職人ウェブマスター, category:楽器防音室, 10:04
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木造防音室には木造が最適

新築の木造住宅なのに、他の専門業者各社から「既存の内装や天井などの木軸組を撤去して大幅に改造」という提案を受けた相談者が悩んだ挙句、他の専門業者を探したら「防音職人」のホームサイトに辿り着いたということです。

 

内容をお聞きすると、他の専門業者は大改造をする割には壁や天井などが大幅に厚くなり、部屋が狭くなるものでした。しかも防音構造の大半は軽量鉄骨で造り直し、グラスウールと石膏ボード、遮音パネル、既製の音響化粧板仕上げという金太郎飴のような提案でした。各社ともに内容に大差ないということは、元々の設計ノウハウが木造に適さない仕様しかもっていないということが判明しました。

 

新築の木造なのになぜ軽量鉄骨で造るのか意味が分かりません。

 

防音職人では、部屋を出来るだけ狭くしない、新築業者の在来軸組工法をそのまま生かした防音構造を構築します。

*天井も数センチ程度しか下りません。

*防音壁は約40ミリ〜90ミリ程度で造れます。

 

現在、上記のような相談をお受けして、提案書をご提示したところ、今月、2件の木造新築住宅に併設するピアノ防音室をご契約いただきました。

*夏から秋にかけて着工します。

author:防音職人ウェブマスター, category:楽器防音室, 10:41
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ピアノ木造防音室のリフォームが完了

私が担当した静岡県内の木造ピアノ室のリフォームが完了し、依頼者よりご報告がありました。

 

コストと防音構造の厚さを抑えながら工夫して音響・防音設計を調整した甲斐がありまして、ご希望の遮音性能もしっかりと確保されたようです。

後日、詳しいことをお聞きしたいと思います。

 

このピアノ防音室は、数社の専門業者の提案書を依頼者が検討した結果、どれも自宅のピアノ室には向かないというご判断で、別途専門業者をさらに検索して「防音職人」のサイトを見つけたということでした。

 

私の提案が最も防音構造が薄く、日常生活の使い勝手も良いという評価で、すぐに採用されました。

要するに、他の専門業者の提案は依頼者だけでなく、ご家族の生活に支障があるような内容で、防音施工も大幅に無駄に厚いものであり、ご予算を大幅に超過する提案だったそうです。

*防音職人の提案が最もご予算に近かったということです。

 

リフォームは確かに防音構造を薄くするには技術力が必要ですので、地元の職人が施工できる内容を提案しなければ意味がありません。この点が難しいところでした。

 

依頼者によると、アップライトピアノの響きも良く、音が伸びている感じがするとのことでした。

うまく行って良かったと思います。

author:防音職人ウェブマスター, category:楽器防音室, 09:04
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新築の木造防音室の続報です

他の記事でも紹介しましたように、昨年担当した木造音楽防音室の担当現場が完成し、次々とご報告をいただいています。

 

大半の現場が他の防音業者の見積金額の半額または6割程度に収めることができ、遮音性能も戸外側でD-55以上、建物内でD45〜D50程度の防音効果を確保できました。

 

中でも、次の事例は、防音壁の厚さを40ミリ以内に抑え、床の防振対策も仕上げ材を含めて50ミリ程度に納め、コストを大幅に軽減しました。(場所は長野県内)

以下、依頼者の喜びの声を原文のまま、ご紹介します。

 

『防音施工を含めた工事も順調に進み、無事10月に竣工となりました。
引き渡し後の片付けも終わり、先日、ようやく当初計画の想定の使い方での防音室のチェックを行いました。

サックス、ギター、ベース、ドラムのバンド演奏を貸しスタジオ等で行っているものと同等の音量で行いましたが、別室では小さな音量のBGM程度、屋外では環境音程度まで音量が減弱していることが確認できました。
簡易的なデシベルメーターでの計測も行ってみましたが、最低でも屋内別室でD45-50程度、屋外ではD55以上の効果が得られているようです。
また、防音室内の響きについても、複数の楽器が入り交じるバンド演奏を行っていても反射と吸音のバランスが良く、とても演奏がしやすい状況でした。グランドピアノも設置しましたがそちらについても響きの良さを実感しています。

ちなみに、施工現場の見学もできましたが、新築業者にも非常に丁寧に作業して頂けていました。
防音室費用も、他社での見積りの半額程度で収まっており、大変助かりました。


この度は防音室の設計・コンサルティング大変ありがとうございました。
お陰さまで満足のいく演奏環境を得ることができました。』(2019.02.04)

 

以上のように、新築木造防音室の計画段階からご依頼をいただければ、十分な費用対効果を高めることができます。

author:防音職人ウェブマスター, category:楽器防音室, 09:07
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ピアノ防音は周辺環境と建物構造を考慮して計画

とくに木造防音室のうち、アップライトピアノの防音対策は必ずしも防音工事は必要ない場合があります。

 

演奏時間帯や隣家の距離などを考慮して、DIYによる防音材施工のみで対処できることが多いので、まずは防音相談にお出でいただくことが重要です。

 

床にカーペットと制振材を敷いたり、手作りの吸音パネルなどを背面などに立てかけるだけで、音が半減します。

家具を配置するだけで音響も変化します。

 

既製品の防音製品は割高で自由度が低いので、自作のほうがサイズ調整や配置を簡単に変更できます。

 

防音職人では、次のページに示す防音材を活用して、DIYの提案を行っています。

防音材の納品

 

お気軽にご相談ください。

相談場所(国立音楽大付属小学校の近所)

author:防音職人ウェブマスター, category:楽器防音室, 11:13
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木造ピアノ防音室の相談事例

今年は、他の専門業者にピアノ防音室(木造)を依頼して失敗された現場の相談が多かったです。

 

主な要因をまとめると次のようになります。

・分厚い防音壁の割には、周波数特性が類似した素材ばかりを厚く重ねているため費用対効果が低い。

・天井を大幅に下げたうえに、吸音層の吸音材の性能が悪く防音効果が低い。音響も悪くなる。

・床から固体伝播音が大きく伝わり、床の遮音・制振効果が低い。音響的にも響きすぎて耳が疲れ長時間演奏できない。

 

これらの事例は、主に新築木造住宅で起きているものです。※新築物件を竣工後に改造して台無しにした現場もありました。

 

木造建築の特長を理解していない建築業者が、力任せに防音工事を行い失敗していると言えます。

しかも天井を15センチ以上下げ、新築の壁面から20センチ以上の防音壁を構築してもD-50程度の効果しか出ていない現場もあり、これでは専門業者に依頼した意味がないでしょう。

 

新築物件で天井を大幅に下げる意味が分かりません。

壁と床の振動を絶縁して、共振などを抑えれば木造防音室は十分に良い物が造れます。

*参考:木造音楽防音室防音相談

*コンサルティング・防音設計事例:ピアノ・楽器防音の施工例

author:防音職人ウェブマスター, category:楽器防音室, 11:41
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音楽教室のコンテンツページを作りました

今年は、音楽教室を失敗されてから相談される件、新築の木造防音室(主にピアノ教室)を相談される件が増えました。

*すでに相談された現場のうち来年の新築2件が契約になりました。

 

リンク先(元防音室の依頼者)に紹介された初対面のピアノ教室の先生からご契約をいただき、地元の私が担当した地元の音楽教室(ピアノ・リトミック+音楽家とのアンサンブル練習)を見学され好評でした。

 

そこで、改めて、音楽教室関連のコンテンツを追加してまとめてみましたので、併せてご覧ください。

音楽教室を応援するページ

 

防音職人のホームサイトのコンテンツが大分増えまして、事例などを直ぐに見つけにくくなっているようですので、上記ページからアクセスしてみてください。

 

ピアノ防音室の場合は、新築で失敗すると、改善するのに余計な経費がかかりますので、新築計画は早目にご相談ください。

ホームサイトの事例記事に関するご質問も出来る限り対応しています。

防音職人だより

author:防音職人ウェブマスター, category:楽器防音室, 14:56
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木造防音室で提案仕様を無断で変更された件

私に無断で、外壁内部の断熱材を「発泡断熱材」に変更した地方の防音室の現場で問題が起きました。

*想定外の仕様変更で、想定していた外壁の遮音性能が一部確保されていないようです。

 

あれほど、発泡材は逆効果になるので使用しないように提案していたのですが、これは困りました。

概成してから泣き付かれても、かなり対処が大変ですし、予算をほとんど使いきっているので、追加の防音施工はこれから見積りますが、DIYによる音響調整と併用する二段構えで検討中です。

 

まず、外壁側の遮音性能不足ですが、概成した表層材の上に防音材とPB9.5ミリを追加することにしました。

*反射音が強くなるので、音響はDIY吸音材で調整する。

*これで約10dB改善されるので、防音向上は費用対効果としてはベターです。予算上収まるかどうかは別途検討中です。

 

追加の防音施工が出来ない事も想定して、DIY吸音対策を推奨しました。

 

防音職人が扱っている特注品ですが、白い吸音ウール20ミリを壁に立てかけて反射音を大幅に減らして、戸外への音漏れを軽減する対策です。

自由に吸音マットを移動できるので、自分で最適化できます。他の依頼者の評価も高く、人気のある製品です。

 

私の設計仕様通りに施工されていれば、こんな追加対策は不要だったはずですが。

万が一のときでも、なんとかするのが私の防音コンサルティングですが、仕様変更の際には、必ず相談してほしいです。

*私の提案を無視した建築士と新築業者、それを承諾した契約者の責任です。

 

新築業者の勝手な判断は止めてほしい。

author:防音職人ウェブマスター, category:楽器防音室, 09:20
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新築ピアノ防音室(木造の練習室)が完成

先月、依頼されていた新築木造のピアノ防音室(作曲・練習室+教室)が完成しました。

以下、喜びの声を抜粋して、依頼者の原文のまま掲載します。

 

『グランドピアノが入り、初めて音を出したとき、「ホールで弾くようなサウンド」を感じました。

大手メーカーの防音室の様子だと(言葉で表現するのは難しいですが)、なんとなく音が近くでキンキンと鳴るような感覚が強いのですが、そのようなことは一切なく、防音職人さんの防音室は、音がまろやかで潤っているような感じです。


音楽家の夫も「自分のピアノでこんな音(の響き)が出るとは!!」と申しておりました。

又、外への音は本当に微かに聞こえる程度、家の中は弱いBGMになるくらいの聞こえで、まったく問題ありません。』

 

という最大級の評価をいただきました。

 

この瞬間が、私(音響・防音設計担当)にとって、最大の報酬です。

約2年間ほど苦労してお付き合いした甲斐がありました。

 

広さは約8帖ですので、私の担当案件では標準的なものですが、天井高が2メートル30センチしか確保できず、音響上の不安がありましたので、特に床と壁の仕様に留意して、共振を抑え、適度な音響が得られるような設計を行いました。

*防音壁は標準が85ミリ、薄い所では30ミリと、間取りと構造に応じてメリハリを付けて予算も抑えました。

author:防音職人ウェブマスター, category:楽器防音室, 16:08
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