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木造のリトミック・ピアノ音楽教室防音室が完了
今回の現場は新築のツーバイフォー住宅の一室をピアノ教室の防音室に改造するものでした。
この現場は、外壁がALCで作られており、壁も床も共振しやすい構造で、壁や窓からの音漏れが酷く、かなり悪条件の防音工事でした。遮音性能を周囲の環境を踏まえて必要なレベルに高めるだけでなく、音響など音楽教室として、長時間演奏しても耳が疲れないような環境に再構築することが課題でした。

本日の音出しチェック(実際にピアノ演奏中の音漏れや音響を確かめること)では、問題がないというか、非常に良好な音環境になっており、ほとんどチューニングの必要がないほどです。
下地の木製品による補強や表層材の音響調節が想定通りにうまくいき、依頼者としてもご満足いただける仕上がりとなりました。

ただ、施工前の外壁などの遮音性能不足が悪影響して、工事完了後の遮音性能が想定よりもワンランク低下しました。設計上の想定はD50〜55でしたが、工事完了後はD45〜50程度と思われました。内窓は予想よりも遮音性がよくフカシ枠の効果が出ているようでした。D-50弱という感じです。私は多くの防音室のチェックをしていますので、音漏れの状況を聴くと大体遮音性能を見極めることができます。
*隣家の距離と周辺環境から見て、朝8時頃から夜9時半ころまでなら全く問題ないと思います。普通のピアノ教室には十分な性能であると思います。

今回は音響改善が重要なテーマでしたので、遮音性能との相乗効果については、今後さらに改善の余地があるかもしれません。研究を続けたいと思います。それにしてもALC(軽量コンクリート)パネル工法は木造防音室にとってはリスクが大きすぎます。
author:防音職人ウェブマスター, category:楽器防音室, 19:22
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