- 木造住宅の床・天井の防音の基本
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2013.03.03 Sunday
最近、木造住宅などの木造建築が得意な建築士、工務店から防音設計のコンサルティング(有料サポート)業務を単発的にお受けすることがあります。
直接お会いして、図面を拝見しながら、その場でラフスケッチで防音対策を説明します。
ここでは、基本的な重要項目をポイントとしてあげておきますので、ご参考になさってください。
◇床剛性の強化
足音などの振動軽減を図るため、床下地や軸組みの剛性を高めます。
◇床材下の制振
フローリングなどの下地に制振材を挟み込み、音源で振動音などを減らします。
◇天井裏の吸音
階下の天井裏で共振・拡散する騒音を吸収するため吸音材を充てんします。
◇野縁受け・野縁の制振
軸組み木材に制振パッキンを入れ、振動伝播を軽減します。
以上が対策のポイントですが、さらに御予算が許せば、天井の表層材にも制振材を使用すると、防音効果がアップします。
理想としては、全部のポイントを実行することですが、予算や構造上の制約もあるので、建物用途や要求される遮音レベルに応じて、施工内容をしぼることもあります。