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新築の木造防音室の件(ご質問に答えます)

下記の内容を別サイトで投稿したのですが、相談者からいくつか、ご質問が来ましたので再掲して補足してお答えします。

「木造防音室の専門家によって設計仕様はかなり異なります。

大半の専門業者は新築の木造軸組構造でさえ解体して、軽量鉄骨の天井と防音壁を構築したり、床下の大引き・束の構造を壊して、コンクリートスラブを増設する工法をとっています。

私(防音職人)の木造防音室の設計手法は、新築業者が施工した木造軸組在来工法、床下換気、壁内の通気層をそのまま生かし、通気層と防音構造を一体的に構築して設計します。
内壁や天井裏、床下空間を活用した吸音層の施工、空間を狭くしない内装部分の防音構造を組み合わせて施工します。

木造建物の寿命や構造的な安全性を重視し、ピアノなど楽器が建物全体で快適に鳴るように音響と遮音性能のバランスを考慮して設計・施工します。」

 

新築木造の軸組を軽量鉄骨で造り変えると反響が強くなり、木造の柔らかい響きが消えます。とくにピアノやヴァイオリン、金管楽器では音響調整が難しくなります。

プロのピアニストは「木造家屋そのものがピアノを心地よく鳴らす、部屋全体が楽器の一部だ。」と言います。

私の相談者は新築木造の長所を生かした音響・防音設計を要求されます。

 

また、床下の束を撤去して床下換気を潰して、コンクリート床を増設すると、建物の通気がなくなり、木造の寿命が短くなります。

コンクリートは数年間にわたり水分を放出するので周辺の木部を劣化させます。

ですから、床下の基礎コンクリート部には換気を確保して湿気がたまらないように束を建てて床下空間を確保するのです。

 

さらに、せっかく新築で天井裏や床下・間仕切り壁内部の空間を設計するのに、この空間を活かさない手はないと思います。

天井裏や床下・壁内に吸音素材を充填すれば、部屋を狭くしないで防音効果を高めることができます。

 

防音職人では、とくに新築木造防音室は、以上のような観点から、普通の軸組在来工法を活かすことを推奨しています。

author:防音職人ウェブマスター, category:楽器防音室, 10:04
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