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トランペット・ヴァイオリン・ピアノのための木造防音室

先日、担当した新築住宅の木造防音室が完了し、依頼者よりご報告がありました。

 

この現場は、多目的な楽器の防音室(音楽室)として機能するように、音響と戸外(近所)への防音対策を総合的に実現することを目的としました。

*主に使用する楽器はトランペット、ヴァイオリン、グランドピアノです。

 

部屋が狭いので、反射音を抑えながら適度な音響を確保し、薄い防音構造を構築するという、比較的難易度の高い設計仕様になっています。ただし、防音工事そのものは丁寧にやれば難しいものではないですが、建具の制約で非常に薄い対策です。

*予算などの都合で、内窓などサッシュは、防音工事完了後に別業者が取付けました。

*床は依頼者のDIYによってタイルカーペットが敷かれました。

 

以下、依頼者のご報告です。(※)は私が補足したものです。

「防音職人様

昨日と本日、防音室でトランペットを練習しました。変な反射が少なく、かつ、適切な余韻がある感じで、すごく練習しやすいです。実際より、少し大きい部屋で練習している感覚です。響きは、大満足です。
防音職人さんにお願いして、良かったです。ありがとうございました。

【防音性能】
外側(戸外)については、期待通りの性能が出ていると感じています。
24時間換気も、問題ないように感じています。


室内リビングの間仕切り側ですが、現在、別業者が取付けたサッシ1枚で、防音室内では、110dB超で、間仕切りのすぐ外(リビング側)で、80dB超でした。
今後、この状態で、様子を見て、必要があれば、サッシを2重にする予定です。


上の階への漏れは少なく、階段側から聞こえてくる音のほうが、むしろ大きいように思われます。
(※物入れ内部の階段部等の界壁は薄皮一枚なので、過重量な施工は無理なため極薄型の防音施工にしました)
階段側からの漏れの対策が必要であれば、階段下収納のドアに防音対策をする、または、防音性能のあるものに取り替える、などを考えています。その際は、相談させていただきます。」

author:防音職人ウェブマスター, category:楽器防音室, 09:31
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