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新築木造住宅の防音工事サポート

ある新築木造住宅に併設する楽器防音室の現場のサポートと調査を依頼されました。(前月の話です)

 

現場で状況をチェックすると、次のような問題がありました。

・遮音材とボードに隙間があり、主に高い周波数の音漏れが目立った。

・つなぎ目をシールするテープやコーキングの処理ミス。

・メーカー市販品の遮音ゴム、鉛シートの施工要領に問題がある。

・全体として素材の周波数ごとの遮音または吸音特性を無視している。

 

上記の諸問題により、主に界壁の遮音性能が悪く、壁が厚いのにもかかわらず、構造的な利点が生かされていませんでした。

これは建築士及び施工担当者に防音設計及び施工の知識と経験がなく、防音材メーカーの施工要領や遮音データのみを頼りに、思い込みだけで施工した結果です。

 

結局、概成していた界壁の内部の吸音材を入れ替え、壁の片側の部屋だけ施工やり直すことを、依頼者である施主が私の提案を受け入れて決断しました。

防音室として性能不足は我慢できないという理由でした。

 

木造住宅の遮音設計マニュアル(音響・防音設計)というものが確立されていないという業界の問題もあるのですが、それ以上に防音材メーカーの施工要領と製品の性能不足が盲点になっています。

 

典型例として、防音材のつなぎ目のコーキング処理がありますが、この工法は最も遮音欠損が大きくなるという欠陥があります。

製品を特定するのはここでは控えますが、メーカーと業界の設計・施工仕様の両方に問題があるのですが、木造住宅では、このことが顕著に表れるのです。

author:防音職人ウェブマスター, category:楽器防音室, 09:08
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