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住宅の防音対策・音楽室の留意点

先日の強い台風では、みなさんご自宅や周辺において、風の音を聴かれたと思います。強い風でなくても、建物や建具に隙間があると通気や音漏れ、戸外と室内での気圧の変化で音が聴こえることがあります。

 

そこが防音対策においては弱点であるので、必ず隙間対策や建具の改善・補修が必要になります。

 

これは木造住宅でもマンションでも、生活防音や音楽防音室の遮音性を高めるためには同様な重要事項です。

 

24時間換気扇や給気口は給排気など換気に必要な部分なので別途対策が必要ですが、建具や壁・床面の隙間は防音対策を行うことになります。

防音工事でも、隙間を作ったり、見逃してしまうと弱点になります。

 

もちろん、共振を回避する下地の隙間は意図的に「縁を切る」ため、あえて隙間を造りますが、必ずコーキング処理や吸音材充填をして塞ぎます。

 

建具自体の気密性は非常に重要なため、信頼できるメーカーのサッシュを選ぶ必要があります。

結構、細かいことですが、これによって遮音性能に差が出ます。

 

要するに気密性も遮音性に関係してきますので、天井・壁・床の工事での納まりは同様に重要です。


ただし、高断熱・気密工法で使用する発泡材(吹付を含む)は防音上は逆効果になるため、ご注意ください。

author:防音職人ウェブマスター, category:住宅防音, 09:23
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木造防音の専門家の見分け方

ここでは、最近の防音相談において質問された内容について記述します。

 

木造の音楽防音室や新築など一般的な住宅の生活防音の質問に対する回答になります。

 

木造の防音設計の専門家・見分け方

基本的に吸音材を軽視する技術者は防音設計の専門家ではありません。これは提携先やベテランの取引先建築士も同じ意見です。

*防音対策にグラスウール、セルロースファイバーを使用する専門家は木造防音設計には不向きです。

*余程の事情がない限り、ロックウール又はポリエチレンウールを使用します。

 

また、具体的な防音材の種類や特長・施工要領を説明できない技術者は専門家ではありません。成功した実務経験がなく、まともな教育を受けていない業者だと思います。

その典型例が、石膏ボードと遮音パネル・シート、グラスウールを多用し、無駄に分厚い防音構造を設計します。

在来工法の通気層や換気構造をつぶす業者は危険です。

 

防音の三原則

防音設計の3つの機能・原則は、「遮音」「制振(防振・絶縁含む)」「吸音」です。これを組み合わせて設計します。

 

音楽室の場合は、これに音響が加わります。音響・仕上げ素材で重要な要素は「吸音性・吸音率」「二次共振の抑制」です。

これらの要素を考慮して木造の音楽防音室を設計するのが専門家の役割です。

*参考:防音設計の常識役立つ防音メモ

author:防音職人ウェブマスター, category:住宅防音, 08:27
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建築士や建築会社が防音設計を出来ない理由

一般的に建築士や建築会社は防音設計そのものが理解できないので、新築住宅や防音室の具体的な設計が出来ません。

 

それは、色々な学会の情報を集約したウェブサイトがないので、一般ユーザーや建築士などには必要情報にアクセスすること自体が面倒で難しいのかもしれません。


学会の専門情報や既製品の問題点は私の知る限り、まとめたサイトは存在しないようですので、この点に留意して自分の体験や相談案件を中心にアプローチした情報サイトを新規で作る予定です。

*かなり時間がかかると思いますが、概成した段階でアップします。


学会などの専門家が、広報活動や相談会など何もやっていないから、民間の建築士を始めとして、音響・防音設計が殆ど分からない。
誰にどこに聞けば教えてくれるのかも所在も知らないのが実情です。

 

そのため無礼な建築士や不動産会社がウェブサイトを見て、専門業者にいきなり電話して、無料で教えてくれと言う馬鹿なことをするのです。

自分たちで努力して調べようともしないで、見切り発車で既製の防音材を使って施工するので、失敗事例が増えて行きます。

 

建築学会や音響学会などは建築業界から研究費をもらっているので、企業の製品欠陥や工事内容の不備を分かっていても黙っているようです。
自分たちの自己満足的な研究や活動に専念するだけです。こういうところに業界の問題があると思います。

 

防音職人のウェブサイトでは、出来る限りリスク回避に役立つような情報も掲載しています。

どこの企業からもお金をもらっていないので、問題が分かったら黙っていません。

防音相談の場所

author:防音職人ウェブマスター, category:住宅防音, 12:47
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木造住宅の壁防音

最近、新築したばかりの木造住宅の壁防音の相談が増えています。

 

相談案件の共通点は、外壁内部の断熱材が硬質発泡材であること、内装ボードが石膏ボード1枚しか施工されていないことです。

*外壁材はサイディング、ガルバリウム鋼板、ALCです。

いずれも、音を反射するだけの外壁材を使用しており、この点でも音が響きやすく吸収しない特性が、防音効果にマイナスになっているようです。

*硬質発泡材は吸音性がほとんどないので、これもマイナスになります。

 

しかし、新築したばかりの施主は、基本的にリフォームをする予算がほとんどなく、優先的に施工する部分をしぼりながら、DIYで対応できる方法はないかとネット上を検索されている。

 

防音工事をするにしても、もう2回目の失敗は許されないわけですから、慎重に検討する必要があります。

私の提案は、基本的に低い周波数から高い周波数まで可聴域の音を大幅に減らす工法です。

・環境省の低周波音対策マニュアル、音響学会リポート、担当した木造防音室の測定結果などを勘案して厚さ10ミリの遮音層を構築

・遮音材は高比重+柔軟性のある素材を適用

・周波数特性の異なる2種類の遮音材+2種類のボードを併用する

 

これによって、振動を伴う騒音についても壁を透過する音を減らせます。

 

昨年だけでも、私の施工チームが担当した木造住宅(戸建、賃貸併用)の生活防音工事は5件あります。すべて成功しています。

それと私が提案したDIY施工の地方案件も、うまくいったようです。

author:防音職人ウェブマスター, category:住宅防音, 09:01
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遮音パネル・ALCパネル工法の弊害

このところ相談が増えてきているのが、木造住宅における壁面の遮音パネル、ALC(軽量気泡コンクリート)パネル工法の遮音欠損です。

 

とくに新築住宅で防音効果を高めるために建築業者が採用した遮音パネル・ALCは、現場に行くと予想以上に音漏れしたり、室内に反響音(残響)が残り不快な感じがします。

*夜になると、戸外や室内の暗騒音が小さくなる分、近所の犬の鳴き声や車騒音が気になって眠れないという相談です。

 

これはパネル工法の弱点と製品の遮音性能の両方に問題があります。

・つなぎ目(ジョイント)部分から音が漏れる。

・遮音パネル自体が反響して、うるさい。

・取引先の現場調査結果と合わせて考えると、メーカーの自己申告データと現場の防音効果が乖離している。

 

では、対策の方針はというと、用途によって多少異なりますが、理想は薄くて密度の高い防音材と吸音率の高い吸音材充填、柔らかい表層材仕上げ、これが基本です。

工法としてはつなぎ目を気密する、遮音欠損を出来る限り小さく手作りの施工です。

 

ちなみに、上記の問題の現場に発泡断熱材が壁内に使用されていると、問題が大きくなります。それは壁そのものが吸音しないだけでなく、共振体となって大幅に遮音低下するからです。

author:防音職人ウェブマスター, category:住宅防音, 09:07
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木造住宅の車騒音の防音(相談・工事)

 今年は、すでに3件の木造住宅(戸建)の生活防音工事を施工して問題を解決しています。共通した騒音は戸外からの車騒音、隣家からの生活騒音でした。

 いずれも新築後のリフォームとして施工するため、出来る限り薄い防音構造で対策を行うことが前提で、既存建具などの制約があり、概ね29ミリ〜42ミリの厚さで防音仕様を決めました。

 

 防音工事完了後の依頼者のご感想は次の通りです。

「音に敏感になっていたので、安心して眠ることができるようになり、ほっとしました。音は少しは聴こえる部屋もありますが、安心できる部屋が出来たことが大きいです。」

 

「厚さ30ミリ〜40ミリ程度の対策で、工事完了後はまるで分厚い防音壁に守られているかのような効果があり、満足しています。こんど、新築住宅を建てるときは、計画の段階からご相談させていただきたいと思います。」

 

以上のような評価をいただきましたが、これ以外に言われたことは「最初から住宅メーカーや建築士が、施主の要望を真剣に対応してくれれば、このようなリフォーム工事も必要ないし、最初からできないことは請け負わないで断って欲しかった。」ということでした。

 でも最初から出来ませんと勇気をもって断る建築業者などほとんど存在せず、大半はにわか仕込みの知識で建設を強行することが多いのです。それが建築業界の実情です。

 

 すでに、また1件、10月着工を目標に、木造戸建住宅の生活防音の工事を依頼されています。幹線道路に面した住宅ですが、車騒音と近所の犬の鳴き声の対策です。

author:防音職人ウェブマスター, category:住宅防音, 09:56
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オーディオ・シアター防音室(木造住宅)
大規模リフォームに伴う、木造住宅に併設する「オーディオ・シアター防音室」ですが、昨年の記事の続報です。
オーディオ防音室(木造)

今年に入り、本体の防音工事が始まり、昨年に引き続き、施工を担当しているリフォーム業者(地方の地元業者)から、色々と質問攻めにあい、一つ一つ丁寧に指導しております。(メールと電話による)
ほとんど、疑問点が理解されたようで防音工事は進んでいますが、たまに現場の職人から施工のしやすさを優先した要望がきますが、当初の設計通り実施するように指示しています。

ちゃんと質問しながら施工しているので、良心的な業者だと思いますが、やはり防音工事は面倒なようで、初めての経験なのだと思います。私(防音職人)のほうの専属施工チームにとっては、標準的な仕様であっても、普通の建築業者には、手間のかかる内容と思われています。
しかし、手間を惜しむと良いものはできません。

施主の希望する音響・防音性能を満足するためにも、根気強く指導しています。木造施工そのものは地元の建築業者であっても詳しいので、ちゃんと詳細を説明すれば理解してくれます。

契約金額からすると、東京ではありえない廉価で音響・防音設計図を作成し、コンサルティングを実施しています。施主が東京まで私に会いに来て依頼されたので、お受けすることにした案件です。
誠実な依頼に誠実に応えるのが私の流儀です。
author:防音職人ウェブマスター, category:住宅防音, 10:25
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住宅など木造建物の防音設計
先日、相談者に次のような質問をいただきました。類似したご質問に対して回答した内容を補足して再掲いたします。

■ご質問:「建築士が設計した木造家屋において、音が筒抜けになることは、通常あり得ることなのでしょうか。」

■回答(防音職人ウェブマスター)
注文住宅を設計する建築士は一般的に、ハウスメーカーよりも生活防音の知識がなく、施主からの特段の仕様的な要望がなければ、音が筒抜けになることは珍しいことではありません。
これは大学の建築教育において、防音設計・音響設計のカリキュラムがほとんどないこと、教員に詳しい知識がないためです。
社会に出ても、木造建築の防音設計に詳しい会社が少ないので、今回の様な木造家屋が建築されるということになります。

そもそも、建築士には音響・防音設計という意味も理解されないことが多く、具体的な設計・工法の提案などできません。
大手建材メーカーの遮音パネルなど既製品を貼り付けるだけの簡易的な対策しかできません。

木造建物の防音設計は、実績と具体的方法論の知見をもった専門業者に依頼すべきであり、マンションの生活防音と同様な問題を抱えています。

書籍など資料も市販されているものは、内容が古く、近年の防音材の状況などを反映して補正されていません。実際の現場経験を生かし、音響・音測定を実施するなど分析を加えて、初めて補正できるものです。
また、情報が分散しており、設計マニュアルが集約されているウェブサイト、専門書そのものが、私の知る限り存在しないようです。
 
author:防音職人ウェブマスター, category:住宅防音, 08:08
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別荘地のオーディオ防音室(住宅)
静岡県内の木造戸建住宅を改造(リフォーム)して、和室と物入れ、縁側(廊下)を1つのオーディオルームにするというご相談です。今回の依頼者は、木造住宅の防音室やリフォームに詳しい専門家を探されたそうです。

その中でも木造家屋・住宅のピアノ・音楽教室や防音室の設計・施工だけでなく、コンサルティングをやれるということが条件でした。そこで、私の防音職人のウェブサイトを検討した結果、ご自身のご希望に近い事例や方法論が記載されていたので、それが決め手になったと言われました。

昨日、むさくるしい私の仕事場において、打合せの中で正式なご予約をいただき、近日中に契約書案を作り、契約を交わすという方向でまとまりそうです。
その前に遠方ですから、地元の大工職人と相談されてから、話を具体的に進めることになりました。

この別荘地は隣家と5メートル程度離れているのですが、とにかく昼間も静かで暗騒音が非常に小さいそうです。このため、通常の防音室レベルの遮音性能に加えて、十分な音響効果を得られる構造にリフォームしたいということでした。

地元の大工職人が確実に施工できる防音設計を検討する必要があり、デザイン的なご希望も考慮したうえで、防音構造を構築したり、構造的な補強を無理なく施すことが課題です。
概ねのご予算もご提示していただきましたので、たぶん成立すると思います。
グランドピアノ並みの音が出る大型スピーカーを床に設置するので、壁と床の共振を抑えつつ、適度な音響と十分な遮音性能を発揮できるようにバランスよく構成し、余り部屋を狭くしない工夫が必要です。

一番難しいのは小屋組みを現し仕上げにする天井面の対策です。地震など耐久性も考慮すると、屋根や下地に大きな荷重を長期間かけられないので、壁に比べて軽量な施工仕様が求められます。
author:防音職人ウェブマスター, category:住宅防音, 07:37
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木造の2世帯住宅の壁防音施工
先月、都内の2世帯住宅(木造)の界壁の防音工事が完了し、その後しばらく様子を観察していただき、つい先日、防音効果の詳しいご報告がありました。
当初は壁の遮音性能を高めるため、人の声やテレビ・オーディオの遮音を主な目的として設計・工事したわけですが、人の声など空気音はほとんど完璧に近いくらい遮断されたようです。同時に足音などの振動騒音も格段に小さくなり、予想以上の効果がありご満足いただけたとのことです。

子供がさわいだり、走る騒音もかなり防音され、非常に費用対効果の高い結果となり安心しました。
今回は、壁に2種類の遮音材(制振効果の高い製品)と吸音材、補強用の合板および仕上げのPBを使用しました。既存の壁よりも、わずか23〜25ミリほど厚くなっただけで、従前と見た目はほとんど変わりません。
*つなぎ目、隙間処理も丁寧に行い、生活防音としては十分配慮しました。

新しい遮音材を1つ追加して防音工事を行いましたが、その効果は十分なものでした。木造住宅の防音としては、現在の取扱い製品はベストなものと言えると思います。
*壁に関しては、防音設計・工法はほぼ確立されたと言っても過言ではないと思います。
author:防音職人ウェブマスター, category:住宅防音, 08:00
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