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アップライトピアノ防音室(木造住宅)

先週、正式に木造住宅のアップライトピアノ防音室のご予約をいただきました。

*納戸をリフォームして防音対策、断熱・湿気対策も併せて行います。

 

部屋が狭い上に、納戸の機能と防音室を一緒に考えるというリクエストのため、検討に時間がかかりました。

 

薄型の防音施工と将来の部屋の状況に応じたリフォームも追加で出来るように下地の補強と、当面必要な防音性能を確保することが目的です。

 

他の業者にも相談されたようですが、分厚い防音壁や天井高が相当低くなるという提案ばかりで、予算もオーバーしていたので、この点から相談をお受けして、目途が立った時点で契約を検討されるという、非常に堅実な考え方です。

*今週、施工担当が現場をチェックしてから見積金額を確定し、着工予定を決めます。

 

むしろ、防音工事より、オプション施工となる24時間換気扇やエアコンスリーブなどの処理、クローゼットの扉の再築などの検討が残り、これらを確認するのが施工担当の主な役目になります。

要するに防音工事の見積り自体は了解されています。

 

可変性のある提案をしていますので、ご予算に応じて将来のオプション施工も視野に入れています。

木造ならではの特長を活かしながら提案しました。

*依頼者ご自身で出来るDIY防音対策も一緒に行います。

author:防音職人ウェブマスター, category:ピアノ防音, 11:07
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グランドピアノの音を遮音する内窓

先日の防音室の担当現場に関連して、内窓のご質問をいただきました。

 

プロのピアニストがグランドピアノを普通に演奏すると、概ねMAX95dB〜100dBになります。演奏中にご家族の音楽家と私が一緒に聴いたところ、窓直近でかすかにピアノの音が聴こえる程度でした。

 

ということは窓の遮音性能はD-55〜60ということになります。新築業者が施工した外窓は、木製3層構造の複層ガラスです。

この製品は新築時に私が改造を要望しまして、3枚のガラスのうち、内側1枚の厚さを変更してもらい、共振を軽減しました。

*外窓の当初の性能は32dB遮音できる製品でした。おそらく改造した製品はD-35はあったと思います。

 

内窓で20〜25dBほど遮音性能を向上させることができたのです。しかも内窓は気密性の高い樹脂サッシュでガラス厚は5ミリの単板です。新築なので取付ける額縁を通常よりも6センチほど奥行きを深くしてもらいました。

要するに空気層を大きくして、主に高音域の遮音性を向上させたのです。

*費用も余りかからず、費用対効果は抜群でした。

 

高額な防音ガラスなど使用しなくても、大幅に遮音性能を高めることができることを証明した事例です。

 

ちなみに、単板ガラスの弱点は高音域です。複層ガラスの弱点は低音域で高音域が遮音性が高いという特性を持っています。

*複層ガラスが低音域の遮音性が延びないのは空気層の共振によるもので、単板ガラスが高音域で遮音性が低下するのはコインシデンスのためです。

*防音ガラスも低音域の遮音性は伸びません。主に高音域で防音効果を発揮する製品です。防音ガラスに過度に期待するのはリスクがあります。

 

内窓を付けるポイントは、取付ける間隔を大きくして空気層を厚くすること、気密性の高い樹脂製サッシュを使用すること、ペアガラスなど複層ガラスの弱点を補完する製品を選ぶことです。

*フカシ枠や額縁の活用が効果的です。

 

author:防音職人ウェブマスター, category:ピアノ防音, 09:13
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木造ピアノ室の薄い防音構造

前回の記事に記載されている現場の依頼者にも質問されたのですが、木造住宅のピアノ室の防音構造を薄く構築できる技術は、どうやって学んだのですか、ということです。

もちろん、最初から出来るわけではなく、自分の自宅や知人宅での実験的な防音対策、担当した防音室における音響・遮音性能測定調査などを経験して確立したものです。

 

大半の建築業者が石膏ボード(PB)、遮音シート、鉛シートなど遮音パネル、グラスウール、既製品の音響化粧板だけで構築する防音壁や天井・床は、非常に分厚く、過重量になることも問題です。

マス(厚さ・重量)だけで対策をしていると言ってもいいと思います。無駄に分厚い構造はピアノ室の空間を狭くします。

 

私はこのような音響・防音設計は木造建物には向かないものであることを10年以上前からウェブサイト・ブログで述べています。

基本的に他の業者が採用している設計手法は非常に古いマニュアルに従って作られたものであると思います。

 

一番の問題は木材を活用しないで、石膏ボードと遮音パネル、防振ゴムを多用することです。

*防振ゴムは経年変化でクリープが起きたり、堅い製品だと固体伝播音が減衰しない。

 

木材には合板、シージング板、無垢材など多様な製品があり、すべて遮音特性も音響も異なります。木材を活用するには経験が必要です。なかなか奥深い世界であり、木造防音室には有益な素材です。

 

また、防音材にはコインシデンスが起きる弱点を抱えた製品があり、周波数特性や振動特性を考慮しないと、音漏れの目立つピアノ室ができてしまいます。既製品の施工要領も重要です。

 

以上の内容などを熟知しないと「薄い防音構造」は構築できません。木造防音室の技術者を育てるのは時間がかかるのです。

author:防音職人ウェブマスター, category:ピアノ防音, 16:23
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24時間演奏できるピアノ教室(防音室)

今月、新築住宅(木造)に併設したピアノ教室の防音室が完成し、21日に、依頼者であるプロのピアニストがご自身の耳で24時間演奏出来る事を確認したそうです。

*さきほど連絡がありました。

*グランドピアノを設置した業者も一緒に現場で防音効果を確認して、かなり驚いていたらしいです。

 

物凄く喜んでおられ、「防音職人さんの防音設計・施工はすごい、すごい」と言われ、こんな木造防音室は初めてですと称賛され、担当した私も凄く嬉しかったです。

同時に、自分の役割を無事果たすことができて、安心しました。

 

今月終わりころに音響チェックに伺うのですが、楽な気持ちで行けます。

 

防音効果は、窓からは、かすかに聴こえるが、建物から少し離れると人の耳には聴こえない。壁からは夜中でも聴こえないということです。ほぼ完ぺきと私も思います。

 

手前味噌ですが、新築業者の当初設計標準に、厚さ約90ミリの音響・防音壁などを新規に構築しただけなのですが、想定以上の遮音性能が得られたと思います。

防音工事費用も、他の専門業者よりもコスト低減を図り、総額では私の提案が最も廉価だったそうです。

 

室内が約16帖と広いので、他の専門業者は防音壁を20センチ程度で提案していたうえ、予算超過になっていたのです。

防音職人が一番最後に相談され、今年の春頃から相談・打合せ、提案、実施設計、防音工事へと約9か月間お付き合いしました。

 

このように、木造住宅であっても条件が揃えば、夜間演奏可能な防音室ができることを証明できました。

所在地は秘密ですが、東京都内の住宅地です。

author:防音職人ウェブマスター, category:ピアノ防音, 14:20
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アップライト・グランドピアノ音楽防音室が完成

先週の金曜に木造住宅(戸建)に併設するピアノ音楽練習室(防音室)が無事完成しました。

 

想定通りにピアノが2台配置でき、音響も防音性能も満足できるものとなり、安心いたしました。理論や透過損失の見込みはあくまで設計段階では成立していても、完成して依頼者のご報告を受けるまでは気になるものです。

 

どうやら、手作りの吸音板は必要ないみたいで、音響的なチューニングも問題ないようです。とにかく部屋が狭いものですから、反射音は抑えながら音響的なバランスや近所への音漏れを大幅にカットしなければなりませんでした。

 

費用的にも予算ギリギリで、私の防音設計経費を削りながら成立した現場でした。

 

既存の天井高が低いため、天井も床も薄い防音構造で、良い響きを演出するため、床は下地補強をして制振材を敷設し、仕上げは杉無垢材フローリングとしました。

音響的にもマッチしたようです。杉板は二次共振をしないので、音響的にも安定し、プロのピアニストも好んで使用します。

 

防音職人では相談・打合せの段階で使用する防音材のサンプルを直接依頼者に触っていただきながら、仕様や対策方針を説明しています。同時に概算の見込みもご提示して作業を進めますので、こんなはずではなかったという話は聞いたことがありません。

*むしろ、薄い構造で十分な効果が出ることに驚かれます。

author:防音職人ウェブマスター, category:ピアノ防音, 11:56
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木造のピアノ防音室の施工指導
私が指導する現場は、とくに木造防音室では、壁や床の共振抑制と防音効果の向上(相乗効果など)を目的として、下地や表層材に関する施工方法にいたるまで施工説明図や施工手順説明に明記します。

私が工事チェックを担当する現場では、建物構造を考慮してボードのつなぎ目処理など細かい施工留意点を職人や現場監督にアドバイスします。

それは下地や表層材の施工に手抜かりがあると、ボードや床などが共振して音割れや遮音低下を起こすからです。
非常に細かいことですが、今までの木造ピアノ防音室などの音響チェックや音測定分析、音響学会などのリポートなどを勘案して調整している基本事項です。

音響・防音設計のマニュアルには現場における留意点は記載されていなく、まして材料ごとの工法や注意事項については全く触れられていません。
このような現状から見て、木造防音室の最適化という課題をクリアできない専門業者が多いのです。
力任せの防音工事では解決できない問題です。

したがって、防音職人の有料コンサルティングは施工業者にも有効です。コンサルティング費用を惜しんで電話で情報を得ようとする建築士や建築業者には理解できないことです。
author:防音職人ウェブマスター, category:ピアノ防音, 08:20
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狭い木造住宅の洋室をピアノ防音室に改造
つい最近、約6帖の長方形の間口の狭い木造住宅の洋室をピアノ防音室としてリフォームする相談をお受けしました。
*近日中に見積り・提案書をご提示します。

打合せの際に、ご説明しました「薄い音響・防音仕様」ですが、D-45からD-48レベルを実現する防音壁の厚さは約42ミリです。
これは、今回の現場のように物入れなど建具の制約、部屋の間口が狭い、隣室のリビングの外壁と一体的に防音施工を行うなど、厚くできない事情のある現場に適用するため開発した音響・防音設計です。

幸い、隣家との距離がある程度あることと、演奏時間帯が朝9時から夜9時までという条件があり、必要以上に厚い防音施工は必要ないという判断が可能でした。部屋が狭いので、音響上の調整がむしろ重要です。

約42ミリの施工仕様のなかには、高比重遮音材(制振材も兼用)、木質の音響重視型ボードなどが含まれており、比較的柔らかい仕上げを採用しています。薄い仕組みの中に「遮音・制振・吸音」機能が入っています。
*究極の薄型防音仕様です。ただし、内窓面はD-43〜45レベルです。

また、床の補強や制振補強を施し、天井既存面に音響上の対策を薄く構築します。狭い部屋を「将来のピアノ教室に活用」するための備えも加えています。
author:防音職人ウェブマスター, category:ピアノ防音, 07:43
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木造防音室は特に安全な素材・木材が不可欠
木造住宅において、アップライトピアノと声楽レッスン室としてリフォームしたいというリクエストにお応えするため、防音相談を行いました。

地震対策も考慮して壁の補強と遮音対策を兼ねる提案をしているところですが、提案内容はご理解いただけましたので、あとは見積り次第です。
周囲の隣家との距離や暗騒音などの状況を踏まえ、具体的な見積・仕様を提案書として作成し、ご了解いただいたら施工担当が現場確認を行い、見積りを確定します。

打合せの際は、実際に使用する防音材のサンプルに触っていただき、使い方や事例などを含めてご説明しています。
その方が、防音工事のイメージを理解していただけますので、国立駅南口での無料相談でもサンプル材を持参しています。
*同時に製品の安全性もご理解いただけます。

防音職人のウェブサイトには設計・施工のコンセプトや木材活用の重要性について述べていますが、打合せの際には改めて、その重要性を解説しています。
 
author:防音職人ウェブマスター, category:ピアノ防音, 16:13
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ピアノ防音室の音響と防音対策(木造)
通常、6帖〜8帖程度の比較的狭いピアノ室は、壁面の約半分を吸音性のある仕上げにするなど音響調整をしないと、音が割れるなど不快な状況になります。
特に石膏ボードと遮音パネルを重ねるだけの防音施工を行うと、つなぎ目の音漏れが発生するだけでなく、反射音が強すぎてピアノ演奏に支障が出ます。

また、2階にピアノ防音室を作る場合は、床の剛性補強や振動軽減の対策が重要です。とくにピアノ教室を目的とする防音室は音響に十分配慮しないと練習ができません。床や壁が過度に共振すると音環境が悪化し、遮音性能も低下するので防音計画には注意が必要です。

鉛のボードや薄い遮音シートを重ねる防音工事を提案する業者は、楽器の防音室について素人同然の経験と知識しかないと言えるでしょう。防音職人では、このような典型的な失敗事例の相談をたくさん経験しています。

重い遮音材にシフトして、質量則のみを過信して行う防音設計・工事は、木造家屋には向きません。構造的な問題もあります。木造(住宅など)に適した防音構造の構築には実績と的確な理論が必要です。
木造の特性や間取り、周辺環境などを踏まえた提案が求められます。
author:防音職人ウェブマスター, category:ピアノ防音, 16:58
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建物構造によるピアノ防音の留意点
通常、木造家屋の場合は、壁の遮音性能とくに中音域および比較的高い周波数(500Hz以上)の音漏れが弱点で、近隣への影響を考慮する場合、床の剛性不足による共振(防振)対策と合わせて壁の遮音補強が重点となります。
*2階以上のフロアにピアノを設置する場合は、床の補強は欠かすことができません。
*窓だけでなく外壁の防音対策は、すべての楽器防音室の基本です。

一方、マンションなどコンクリート構造の建物は、比較的高い周波数の遮音性能は高く、振動音など固体音の音漏れが弱点です。とくに重低音の伝播は近隣居住者に不快感を与え、トラブルの要因になります。
ピアノ防音としては、床の防振対策が重要です。これはDIYでも効果的な対策を実行できるので、最も費用対効果の高いものとなります。
問題は防音材や敷物などの選定です。振動音に効果のない製品を使用しても効果は少なく、労力の無駄となります。ネット上には防音効果の少ない製品が溢れ、ユーザーの判断材料として有効な情報が少ないのも悩みの種です。
それに遮音ゴム製品は、臭いが気になる製品もありますので、十分に確認してから購入してください。
author:防音職人ウェブマスター, category:ピアノ防音, 07:30
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