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遮音パネル・ALCパネル工法の弊害

このところ相談が増えてきているのが、木造住宅における壁面の遮音パネル、ALC(軽量気泡コンクリート)パネル工法の遮音欠損です。

 

とくに新築住宅で防音効果を高めるために建築業者が採用した遮音パネル・ALCは、現場に行くと予想以上に音漏れしたり、室内に反響音(残響)が残り不快な感じがします。

*夜になると、戸外や室内の暗騒音が小さくなる分、近所の犬の鳴き声や車騒音が気になって眠れないという相談です。

 

これはパネル工法の弱点と製品の遮音性能の両方に問題があります。

・つなぎ目(ジョイント)部分から音が漏れる。

・遮音パネル自体が反響して、うるさい。

・取引先の現場調査結果と合わせて考えると、メーカーの自己申告データと現場の防音効果が乖離している。

 

では、対策の方針はというと、用途によって多少異なりますが、理想は薄くて密度の高い防音材と吸音率の高い吸音材充填、柔らかい表層材仕上げ、これが基本です。

工法としてはつなぎ目を気密する、遮音欠損を出来る限り小さく手作りの施工です。

 

ちなみに、上記の問題の現場に発泡断熱材が壁内に使用されていると、問題が大きくなります。それは壁そのものが吸音しないだけでなく、共振体となって大幅に遮音低下するからです。

author:防音職人ウェブマスター, category:住宅防音, 09:07
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木造住宅の車騒音の防音(相談・工事)

 今年は、すでに3件の木造住宅(戸建)の生活防音工事を施工して問題を解決しています。共通した騒音は戸外からの車騒音、隣家からの生活騒音でした。

 いずれも新築後のリフォームとして施工するため、出来る限り薄い防音構造で対策を行うことが前提で、既存建具などの制約があり、概ね29ミリ〜42ミリの厚さで防音仕様を決めました。

 

 防音工事完了後の依頼者のご感想は次の通りです。

「音に敏感になっていたので、安心して眠ることができるようになり、ほっとしました。音は少しは聴こえる部屋もありますが、安心できる部屋が出来たことが大きいです。」

 

「厚さ30ミリ〜40ミリ程度の対策で、工事完了後はまるで分厚い防音壁に守られているかのような効果があり、満足しています。こんど、新築住宅を建てるときは、計画の段階からご相談させていただきたいと思います。」

 

以上のような評価をいただきましたが、これ以外に言われたことは「最初から住宅メーカーや建築士が、施主の要望を真剣に対応してくれれば、このようなリフォーム工事も必要ないし、最初からできないことは請け負わないで断って欲しかった。」ということでした。

 でも最初から出来ませんと勇気をもって断る建築業者などほとんど存在せず、大半はにわか仕込みの知識で建設を強行することが多いのです。それが建築業界の実情です。

 

 すでに、また1件、10月着工を目標に、木造戸建住宅の生活防音の工事を依頼されています。幹線道路に面した住宅ですが、車騒音と近所の犬の鳴き声の対策です。

author:防音職人ウェブマスター, category:住宅防音, 09:56
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木造防音室を薄い構造で造る工夫

ピアノ、チェロ、ヴァイオリン、ドラムの木造防音室。オーディオ室の壁や床の構造を薄くできる工夫はなんでしょうかと、相談者に聞かれることがあります。

*他の専門業者はほとんどが防音壁の厚さは18センチ〜20センチ、天井や床が各々10センチ程度の厚さになり、部屋がとても狭くなります、という相談者のお話しでした。

 

防音職人では同等の遮音性能を防音壁約9センチ、天井約3センチ、床約4センチの厚さの防音構造で実現できます。しかも、仕上げ面は自由な壁紙や塗装で仕上げることができます。

*リフォームも問題なくできます。

これが防音職人の音響・防音設計および施工の特長です。部屋を余り狭くしないので、4.5帖程度のピアノ防音室でも対応可能です。

 

詳細は記載できませんが、音響・防音設計上の主な工夫は次の通りです。

・下地補強を木材で実施。

・新築の場合は床下補強も提案する。

・制振、遮音効果の高い薄い防音材を併用する。(主に受注生産品)

・吸音材は費用対効果の高い製品を使用する。

・音響を考慮して表層材は木材製品で仕上げる。(予算が厳しい場合は天井面を吸音化粧板で仕上げる)

これらの諸点は、ご予算やご要望の防音レベルに応じて組み合わせます。

 

私は、いつも上記のような諸点を総合して提案書を作成しています。欠点は提案書の作成に時間がかかることです。

author:防音職人ウェブマスター, category:楽器防音室, 12:10
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アップライトピアノ室の音響・防音対策(木造住宅)

先日、関西方面の木造戸建住宅(新築)に併設するアップライトピアノ防音室の音響を含めた対策を提案し、遮音材を納品したところです。

この案件は、非常に難しい制約がありました。

・ピアノ室は約5帖という狭い部屋のため壁を厚くできない。

・私の担当費用は約20万円(遮音材込み)。

・新築業者の防音施工費用は天井の吸音材、外壁の内窓を含めて約60万円。

 

以上の条件を検討した結果、防音性能を新築当初の遮音性能にプラス15dB付加することで、音漏れを半分以下にする目標を設定しました。提案した内容は予算ギリギリに収まり、現在、工事中です。

作成した図面は、天井と壁の標準断面説明図1点、全体の防音計画図(平面)1点です。あとはメールで施工アドバイスと見積りを提示して完了しました。

 

今回の提案の特長は、床下補強と天井および壁の面材補強、音響を考慮した木製品の選定です。遮音材は標準仕様の厚さ3ミリの製品を使用しました。

ちなみに壁の対策は約30ミリ、天井は約16ミリの厚さが音響・防音施工として、当初の設計仕様に追加されました。

*天井裏にはグラスウール製品を厚さ100ミリほど充填しました。(予算の制約で中音域を中心とした吸音)

非常に薄い構造です。防音職人の典型的な工法・仕様の一つです。

ご予算と用途に応じて、費用対効果を追求したものです。

 

素材を複層的に重ねて施工し、弱点を解消できるように周波数特性を考慮して提案しました。費用的にも他の業者にはできない内容です。

author:防音職人ウェブマスター, category:楽器防音室, 09:27
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木造住宅の防音室の適正工法
木造の防音室の相見積やセカンドオピニオンとして相談をお受けする際に、先行して他社の提案をいただいた相談者が内容に不安になったり、金額や構造的な厚さに不満があり、私のところへ相談される理由もそこにあると思います。
要するに木造建物に向かない構造や音響対策、空間が狭くなることに明らかな問題が潜んでいます。

重い石膏ボードや遮音パネルばかりを重ねたり、吸音効果の低いグラスウールを分厚く重ねるというマスの重さと厚さだけで構築するような音響・防音構造は「木造住宅」には向かないものです。

多くの防音業者が、木造の長所を生かさずに、むしろ構造的な負担を過大にかけ、費用対効果の低い設計施工となっているようです。
そんな疑問を持ったのが私の取り組みの始まりでした。あれから約21年が経過しましたが、基本的な考え方は変わっていません。

周辺の環境や自宅内部での音漏れの許容などを考慮してメリハリのある、費用対効果の高い提案でなければ、現実的ではないと考えています。木造には最適な工法があり、マンションとは異なる防音仕様があります。

将来の地震など建物の耐久性にも十分考慮して計画しなければなりません。

防音職人の特長はコンサルティング、設計施工、適正な防音資材の提供を含めた総合的な提案ができることです。新築でもリフォームでも対応できます。
author:防音職人ウェブマスター, category:楽器防音室, 09:07
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