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仕様書は防音材と施工要領がセット

防音職人の仕様書は、専用の防音材と具体的な施工要領がセットになって想定する防音効果を発揮します。

*防音相談の提案書は、基本的な仕様書と概算のみです。施工要領や施工説明図は契約が完了してから作成します。

 

新築の防音室や住宅の生活防音に関する契約内容は、主に「仕様・施工に関するコンサルティング」、「防音計画書・施工説明図」、「防音工事の施工要領」になります。

 

そして、専門的な防音材は仕様書および防音計画書に記載します。相談時の提案書には施工要領や市販品の指定事項は記載しませんので、他の専門業者や建築会社がそのまま流用しても同じ効果は得られません。

 

また、専門的な防音材(受注生産品)は契約者の現場にしか納品しませんので、市販品による代用は殆ど無理です。

 

私の防音材は、約25年間かけて自宅マンションや木造の知人宅で実験したり、契約者の現場および提携先の現場で検証したうえで選定したものです。納品単価も、現時点では同じ製品(防音材)であれば、私の現場が最も安くしています。

*取引先メーカーは私と直接取引であり、代理店を経由していませんので、中間経費が送料以外は発生しません。

 

防音相談において、提案書を渡した途端、連絡が途絶するかたが居ますが、流用しても無駄になりますので、ご留意ください。

*実際の防音工事には、天井と壁の取合い部、壁と床の取合い部における詳細な施工説明図が不可欠です。

 

遠方の新築現場でも、契約完了後であれば設計資料や防音材を納品できますので、事前にご相談いただければ対応しています。

*木造の防音設計であれば、新築でもリフォームでも可能です。

*参考ページ:木造防音

 

author:防音職人ウェブマスター, category:防音設計・計画, 11:51
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木造防音と遮音シート

木造に限った話ではないのですが、マンションでもよくある失敗事例に、遮音シートの選定と施工方法の問題があります。

 

木造住宅の防音対策として、天井や壁のボードに遮音シートを重ねて施工しても、ほとんど防音効果が出ないというご相談や、防音材の注文者による情報提供では、よくある事例です。

 

では、本当に遮音シートは役に立たないのでしょうか? いや、そういうことではなく、製品の選定と施工方法に問題があります。

 

まず、製品の選定ですが、次の三点は遮音材共通の留意事項ですが、遮音シートにも当てはまるものです。

・面密度は約5.0kg/m2必要である

・制振能力のない遮音シートを重ねても相乗効果は出ない

・面密度の小さな遮音シートはPBや合板に重ねる捨て張り工法では防音効果はない

→参考ページ:遮音シートの概要

 

遮音材の施工方法の共通した留意点ですが、つなぎ目は突き付けて必ず遮音テープまたはブチルテープでシールする必要があります。

つなぎ目にコーキング材は役に立ちません。コーキング材では口が開いたり、密度不足で遮音効果が出ません。

*この留意点を軽視すると、比較的高い周波数の音漏れ(遮音欠損)が生じます。

 

木造防音においても、ちゃんとした製品を選んで、適切な施工を行えば遮音シートでも防音効果が得られます。

 

ちなみに、私が約25年間調べたり、事例を分析した遮音シート(市販品)の大半は、日本音響学会も指摘するように性能不足のため、ほとんど遮音効果はないようです。

author:防音職人ウェブマスター, category:住宅防音, 09:05
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木造防音の設計理論

木造の楽器防音室(ピアノ室など)を現実的な防音構造の厚さで設計・施工するには、木造の設計理論と施工要領を確立していないと出来ません。

*参考:木造ピアノ防音

 

ところが、大半の建築士や施工会社は、木造防音の理論と施工要領を理解していません。

このため、必要以上に分厚い構造で施工して、限られた空間を無駄に狭くしてしまいます。それに建物構造に過度な荷重がかかり、建設コストもかさんでしまいます。

 

適切な費用と構造で、木造防音室を構築するには「設計理論と施工要領」「高性能な防音材」「木造に適した技術を持つ施工会社」が必要です。

 

要するに、同じ木造でも、「設計仕様と工法」と「使用する資材」によって費用対効果に大きな差が出ます。

 

コンクリート・鉄骨構造と同じような工法・仕様で施工すると、建物の負担がきつくなるだけでなく、木造に適した音響を損なうことになります。

これでは、プロピアニストなどが好む木造音楽室としては本末転倒です。

 

木造であっても、D-55からD-60レベルの遮音性能であれば、コンクリート構造とほぼ同等の厚さで構築できます。

*コンクリート壁式構造で躯体を厚さ150ミリで設計すると、防音壁は外装・内装を含めて厚さ約220ミリになります。

*木造防音室の防音壁は本体の外装・内装を含めて約230ミリで同等以上の性能を実現できます。

 

木造がコンクリート構造に劣るわけではありません。設計次第です。

author:防音職人ウェブマスター, category:楽器防音室, 15:49
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木造2階にグランドピアノ室は可能

中古の木造住宅であっても、1階の土台や基礎が損壊していない限り、2階にグランドピアノの練習室や防音室を造ることは可能です。

*軸組在来工法でもツーバイ工法でも可能です。

 

ですが、木造軸組在来工法のほうが下地や軸組を改造補強しやすいので有利です。音響的にも軸組在来工法のほうが最適化しやすく、重低音など固体伝播音の防音対策もやり易く、比較的薄い防音構造で対処できます。

 

間取や近隣家屋の状況に応じて、既存の窓も生かすことが出来ます。ドアは建具・壁及び床下地を含めて造り直すことになりますが、窓は枠材をふかすことで内窓(防音ガラス)取付けで対処できます。

*既存の窓を潰す提案は無謀です。防水上の改修や結露対策が大掛かりになり工費が嵩みます。

 

まずは、既存構造や間取り、周辺環境を勘案して防音計画(仕様・構造補強・間取り改変)を立案することが重要です。

 

予算的な問題を含めて、施主のご希望を最優先に考えて提案することが基本です。

 

金太郎飴のような分厚い構造を、施主の意向を聞かずに押し付けるような提案はナンセンスです。

 

なお、ツーバイ工法の場合は、出入り口の開口部改造(拡げること)は殆ど出来ませんので、注意する必要があります。

*拡げる場合は、軸組構造による構造補強+パネル補強が不可欠です。狭い部屋には適用できません。

 

色々な制約を考えると、新築でもリフォームでも、従来型の軸組在来工法が有利です。

author:防音職人ウェブマスター, category:ピアノ防音, 11:15
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ピアノ音楽室と石膏ボード

木造のピアノ教室、趣味の練習室などの天井・壁を石膏ボード二重張り、三重張りで造るリフォーム業者・建築士が意外と多いようです。完成したあとで、予想以上に音漏れが酷い上に、音響が悪くなり相談されるケースがあります。

 

木造のピノ音楽室に限らず、シアター・オーディオなど木造防音室に向かないのが「石膏ボードを重ねる仕様」「遮音パネルを張り付ける仕様」と言えます。

 

主な理由は、硬質な遮音材のためコインシデンスが起きること、つなぎ目からの音漏れが弱点になることです。さらに音響が悪化するので木造ピアノ室には適さないのです。

 

石膏ボードは廉価な遮音材、耐火材として多用されていますが、木造ピアノ室への施工は要注意です。

 

むしろ、石膏ボードの使用は控えて、合板や軟質シージングボード、無垢材の羽目板など木製品を重ねて施工したほうが、防音効果も音響も良くなります。

 

加えて、穴開き合板(有孔ボードなど)と吸音材を活用すると、比較的軽量な構造で音漏れや反射音を軽減できます。

 

もちろん、木造と相性の良い専門的な防音材を併用すれば費用対効果も格段に高まります。

*参考:木造在来工法のピアノ室

author:防音職人ウェブマスター, category:ピアノ防音, 08:06
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