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木造音楽防音室の表層材・設計仕様

2020年1月11日現在、契約案件のうち2件の新築木造防音室(ピアノなど)の工事が最終段階に入っています。

 

現場管理・新築設計担当の建築士や現場監督から電話で質問が来ています。詳しく再度説明しましたら、納得されたようですが、昨年1件ほど私に無断で施工仕様を勝手に変更した現場で、壁の遮音性能が5から10dB程度低下した防音室がありました。

 

このように事前に質問をしていただければ、未然に間違いを防げますので、施主の方は必ず建築士や現場監督に「不明な点は防音設計担当に必ず連絡して相談すること」と念押ししてください。

 

防音職人の音響・防音設計は施主の特別な制約がない限り、断熱材や表層仕上げに至るまで綿密に計算して仕様を決めています。このため、勝手な変更は性能を保証できません。

こちらの設計や施工要領通りの工事をしていただければ、今まで問題が生じた新築現場はありません。

 

現場監督などが自分たちの知識だけで思い込みで施工すると逆効果になる場合があり、補修などで余分な経費がかかることがありますので、施主の方もご留意ください。

*表層材は音響だけでなく、防音効果にも影響する場合があります。断熱材は防音効果そのものを大きく左右します。

疑問点などは、お気軽にご相談ください。

author:防音職人ウェブマスター, category:楽器防音室, 10:39
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木造ピアノ室の防音リフォームが完了(速報)

東京都内の木造住宅に併設するピアノ防音室のリフォーム工事が完了し、本日、施工担当の建築士より報告がありました。

 

詳細は写真と一緒に来年改めて、ホームサイトや当ブログなどで紹介しますが、とにかく依頼者(施主)は音響と防音効果にかなり喜んでおられたようです。

 

旧和室部分を含めて、既存床の補強など改造を行ったうえで、天井・壁・床の防音構造を構築し、併せて音響仕上げを行いました。

 

また、24時間換気扇を防音タイプの製品に交換し、リビングとの界壁を新設するとともに、防音ドアを取付けました。

 

床下に大工職人が潜って、床下における共振や音漏れ軽減を目的とした吸音ウール敷設に加えて、発泡断熱材を撤去して吸音性のあるグラスウールとロックウールを充填しました。

 

壁は戸外側の壁面に標準的な防音壁を施工し、天井裏に吸音材を充填してから下地を補強し、防音材と音響化粧板を施工しました。

2階の居室への音漏れも小さくなり、ピアノ教室及び練習室として、十分な性能を確保できました。

 

後日、改めて写真や依頼者の喜びの声をご紹介したいと思います。

author:防音職人ウェブマスター, category:ピアノ防音, 16:47
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厚さ約40ミリの防音壁でD-50(ピアノ室)を実現

昨年(2018年)から今年(2019年)にかけて、木造軸組在来工法の一般的な新築住宅において、ピアノ防音室など木造音楽室の防音壁を厚さ約40ミリ(仕上げの表層材含む)でD-50以上の遮音性能を実現できることを実証しました。

 

約4.5帖から6帖程度の木造ピアノ室を造るには、薄い防音壁で対処するしかありません。

 

しかも、地方の現場では、担当する工務店など施工業者が防音室の工事を未経験の場合がありますので、出来るだけコンパクトでシンプルな構造・工法が求められます。

 

また、防音職人が納品する防音材以外は、ごく一般的な建築材で施工する必要があり、費用対効果も同時に要求される点が難しいところでした。これらの課題をクリアできたことは今後の木造音楽教室の開業で悩んでいる人、地方の現場にも適用できる点は評価できると思います。

 

木造建築に慣れている施工業者であればサポート可能です。

 

ただし、重要な前提条件があります。木造音楽室には「発泡断熱材やALCを一切使用しない」ことです。そして床下換気(通気)や壁内通気(通気胴縁)の木造在来工法を採用することが必要条件です。

 

そうすれば、外壁材は通常のサイディングパネルでも可能です。

 

防音職人では遠方の現場での音響・防音設計の実績が豊富ですので、新築の計画段階からご相談ください。

依頼者の声木造音楽室・建物

author:防音職人ウェブマスター, category:楽器防音室, 16:30
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トランペット・ピアノ防音室の続報

昨年完了した木造音楽防音室の続報が、依頼者より完成写真と共に届きました。

*当初はトランペットの音響・防音状況のご報告だけでしたが、先日、グランドピアノやオーディオ機器などを配置され、ようやく音楽室が完成となりました。

 

以下、依頼者のご報告を原文のままご紹介します。(個人情報などは伏せています)

「防音室でトランペットを練習しました。変な反射が少なく、かつ、適切な余韻がある感じで、すごく練習しやすいです。
実際より、少し大きい部屋で練習している感覚です。響きは、大満足です。
防音職人さんにお願いして、良かったです。ありがとうございました。

防音性能は外側(戸外側)については、期待通りの性能が出ていると感じています。24時間換気も、問題ないように感じています。


室内リビング・間仕切り(出入口)は、現在、防音サッシ1枚ですが、今後、この状態で、様子を見て、必要があれば、サッシを2重にする予定です。

(ここからは、依頼者からの追加報告)
ようやくグランドピアノなどを設置しました。
朝は5時ぐらいから、夜は1時ぐらいまで、練習していますが、苦情等はなく、また、2階の寝室寝ている家族も起きることはなく、快適に使用しています。

検討していた階段側は何もする必要がないようです。」

 

上記の防音室は、防音壁を20ミリ〜40ミリ程度で構築し、天井と床に薄型の防音・音響対策の施工を行い、最後に依頼者が床にタイルカーペットを敷いて完成しました。

画面左側に階段室があり、この部分が最も薄い対策(建具の制約で厚くできない状況)のため、弱点となっていましたが、物入れに荷物を入れ、すべての楽器やオーディオ機器などを配置したところ、依頼者のご報告の様に、殆ど気にならないレベルになり、追加対策は行う必要がなくなりました。

author:防音職人ウェブマスター, category:楽器防音室, 10:09
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木造のピアノ室の防音設計

地方の相談案件では、直接お会いしてピアノ室など音楽防音室(木造)の留意点をご説明できませんので、ホームサイトやブログの記事をご覧いただくしか方法がありません。

 

そこで、再度、木造防音室の防音設計の留意点及び基本事項を記載します。※これは新しく作る特設ページの下書きも兼ねていますが、重要な点を箇条書きで述べます。

 

狭い部屋にはコンパクトな防音構造が不可欠

・分厚い防音壁は物理的に造れない。

・音楽室では出来るだけ天井高を高くしたい。

・反射音の強い防音仕様は音響的に耳が疲れるので、薄くて吸音性のある表層材(木製品など)が必要。

 

薄い防音構造の効果を高める工夫

・遮音、制振、吸音の諸機能を複合化する。

・正しい施工要領による遮音欠損の防止。

・木材を含めた素材の周波数特性を重視する。

・防音材と一般建材の相乗効果、コインシデンスの補正が重要。

 *参考記事:遮音材の概要

 

既存空間の有効活用(部屋が狭くならない)

・天井裏、壁内、床下の吸音層構築、下地補強を行う。(見えない部分の構造改善)

・木造は吸音材の選定によって防音効果に大きな差が出る。

・新築物件では断熱吸音材の選定が極めて重要になる。

 

以上の諸点を重視することが、木造(新築住宅、音楽室)の防音設計の基本です。

また、問題意識のないところに、技術力アップはありませんので、机上理論を実践経験で補正することが大事です。

ネット上の無責任な記事やメーカーの自己申告データを鵜呑みにするとリスクがありますので、注意が必要です。

author:防音職人ウェブマスター, category:ピアノ防音, 10:39
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