RSS | ATOM | SEARCH
木造のピアノ防音室(リフォーム型案件)

12月1日に千葉県方面の現場において、リフォーム型の木造ピアノ防音室に着工します。

特徴は小規模な部屋ながら窓の面積が大きく、部屋の間口が狭いため、とても反響しやすい状況です。

 

このため、床と壁の剛性補強と制振対策を強化し、壁面と床面を柔らかい素材で仕上げ、天井は吸音化粧板で薄型の防音施工でも必要な遮音性能を確保できるように計画しました。

 

床は無垢の杉板フローリングを採用し、合板と遮音制振材で共振を抑え込み、適度な落ち着いたグランドピアノの音色が出るように調整します。

*同時にDIYによる吸音調整板も用意して、施工完了後の音出しチェックによって、家具配置と合わせて必要量を調整します。

 

また、新設壁を構築して防音ドアも設置します。

 

出来る限り木材を活用し、石膏ボードは隣接の部屋側の内装に限定して使用し、音響を重視した仕上げにします。

 

狭い部屋であっても、木造住宅などの建物は在来工法であれば、工夫次第で良好な音響と遮音性能を確保できます。

*チューニングなどの様子は、別途ご報告する予定です。

author:防音職人ウェブマスター, category:楽器防音室, 16:41
-, -, pookmark
木造の楽器防音室の床補強は重要

ある新築防音室において、新築業者(埼玉の新興業者)が私の床下補強指示を軽視し、楽器による床衝撃音が共振し防音効果が低下しました。

施主も新築業者に強く言わず黙認したので、私の要望が通りませんでした。苦い経験でした。

 

一方、私の床補強の提案を重視した音楽家などの施主は、徹底して施工業者に私の仕様を遵守するように強く言っていただいたので、想定どおりの防音室の性能を確保できました。

 

施主のご家族のピアニストや奥様は音響の良さに、とても満足され高い評価をいただけました。あらためて床補強の重要性を体感したのです。

 

これはチェロのような床に強い振動音を伝える楽器も同様で、オーディオ室においても重要な対策です。

*オーディオもスピーカーからの振動音が床に伝わります。シアタールームも同じことです。

床下補強は、木造の防音室には欠かすことのできない仕様と言っても過言ではないと思います。

 

音響・防音設計担当者の提案を軽視する施主や新築業者はリスクが大きくなります。私の提案を変更する場合は、自己責任で施工していただきたいと思います。

author:防音職人ウェブマスター, category:楽器防音室, 09:11
-, -, pookmark
ピアノ防音室の薄い音響・防音施工(木造住宅)

依頼者の諸事情で、予算を抑えながら比較的小規模な部屋(4.5〜7帖程度)において、趣味の音楽室やピアノ教室として改造リフォームをしたいというリクエストがあります。

 

必要な機能としては、壁・窓および床の対策によって音響・防音効果を向上させることです。

*天井については薄い音響仕上げをします。

 

床についてはカーペット仕上げにする場合は、DIYで防音材を敷き詰めることが可能です。

*推奨しているのは2種類の遮音制振材、1種類の制振・絶縁材です。専門的な工事に使用する防音材です。

 

壁については、防音材と木製のボード類を重ねて厚さ約32ミリ〜42ミリの施工を提案します。概ね実績値では20dBほど防音性能が高まります。

*既存建物の遮音性がD-25〜D-30であれば、防音工事完了後はD-45〜D-50の遮音性能になります。

 

以上の仕様は、防音職人が担当した現場の音響測定や取引先のデータ、環境省が推奨する低周波音への対策マニュアルなどを総合的に勘案して確立したものです。

 

小規模な音楽室には「薄い音響・防音対策」は不可欠です。

author:防音職人ウェブマスター, category:楽器防音室, 09:05
-, -, pookmark
遮音パネル・ALCパネル工法の弊害

このところ相談が増えてきているのが、木造住宅における壁面の遮音パネル、ALC(軽量気泡コンクリート)パネル工法の遮音欠損です。

 

とくに新築住宅で防音効果を高めるために建築業者が採用した遮音パネル・ALCは、現場に行くと予想以上に音漏れしたり、室内に反響音(残響)が残り不快な感じがします。

*夜になると、戸外や室内の暗騒音が小さくなる分、近所の犬の鳴き声や車騒音が気になって眠れないという相談です。

 

これはパネル工法の弱点と製品の遮音性能の両方に問題があります。

・つなぎ目(ジョイント)部分から音が漏れる。

・遮音パネル自体が反響して、うるさい。

・取引先の現場調査結果と合わせて考えると、メーカーの自己申告データと現場の防音効果が乖離している。

 

では、対策の方針はというと、用途によって多少異なりますが、理想は薄くて密度の高い防音材と吸音率の高い吸音材充填、柔らかい表層材仕上げ、これが基本です。

工法としてはつなぎ目を気密する、遮音欠損を出来る限り小さく手作りの施工です。

 

ちなみに、上記の問題の現場に発泡断熱材が壁内に使用されていると、問題が大きくなります。それは壁そのものが吸音しないだけでなく、共振体となって大幅に遮音低下するからです。

author:防音職人ウェブマスター, category:住宅防音, 09:07
-, -, pookmark
木造住宅の車騒音の防音(相談・工事)

 今年は、すでに3件の木造住宅(戸建)の生活防音工事を施工して問題を解決しています。共通した騒音は戸外からの車騒音、隣家からの生活騒音でした。

 いずれも新築後のリフォームとして施工するため、出来る限り薄い防音構造で対策を行うことが前提で、既存建具などの制約があり、概ね29ミリ〜42ミリの厚さで防音仕様を決めました。

 

 防音工事完了後の依頼者のご感想は次の通りです。

「音に敏感になっていたので、安心して眠ることができるようになり、ほっとしました。音は少しは聴こえる部屋もありますが、安心できる部屋が出来たことが大きいです。」

 

「厚さ30ミリ〜40ミリ程度の対策で、工事完了後はまるで分厚い防音壁に守られているかのような効果があり、満足しています。こんど、新築住宅を建てるときは、計画の段階からご相談させていただきたいと思います。」

 

以上のような評価をいただきましたが、これ以外に言われたことは「最初から住宅メーカーや建築士が、施主の要望を真剣に対応してくれれば、このようなリフォーム工事も必要ないし、最初からできないことは請け負わないで断って欲しかった。」ということでした。

 でも最初から出来ませんと勇気をもって断る建築業者などほとんど存在せず、大半はにわか仕込みの知識で建設を強行することが多いのです。それが建築業界の実情です。

 

 すでに、また1件、10月着工を目標に、木造戸建住宅の生活防音の工事を依頼されています。幹線道路に面した住宅ですが、車騒音と近所の犬の鳴き声の対策です。

author:防音職人ウェブマスター, category:住宅防音, 09:56
-, -, pookmark