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新築住宅の木造ピアノ防音室が完成(2019年)

先月完成しました新築木造住宅のピアノ防音室(グランドピアノ、チェンバロのほかリトミック教室利用)の依頼者(施主)より、ご報告がありました。

 

ご予算と構造的な制約の中、薄型の防音構造を提案しましたが、無事所定の遮音性能を確保できたようです。

以下、依頼者ご本人の文章を抜粋して、そのまま原文のままご紹介します。

 

「先日完成したピアノ防音室ですが、運よく横浜のピアノ運送会社と巡り合い、ギリギリの調整をしながら今日無事に搬入して頂きました。その上、となりの清川村でチェンバロ制作などをしている方を紹介して頂き、チェンバロの調整もして頂けることになり一安心しております。

防音ですが、とても素晴らしいです!
アップライトピアノは壁につけているからか、思ったより音がするのですが、グランドピアノはふたを開けた状態でも24時間弾いても苦情がこない程度にしか外で音はしませんでした。
蓋をしめましたら、今の時期は夜は虫の声の方が外は大きく、まったく気になりませんでした。

夫も私も大満足しております。
薄い防音壁のおかげで、部屋も広く使えてありがたいです。素晴らしいお仕事をして頂き、どうもありがとうございました。

機会がありましたらどうぞ、お越しください。」

 

※写真の画像の右側の壁が最も薄い防音構造になっていますが、グランドピアノを内窓および壁際に配置しているにも関わらず、戸外への音漏れが非常に小さいわけですから、手前味噌ですが上出来でしょう。

author:防音職人ウェブマスター, category:楽器防音室, 08:36
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住宅の防音対策・音楽室の留意点

先日の強い台風では、みなさんご自宅や周辺において、風の音を聴かれたと思います。強い風でなくても、建物や建具に隙間があると通気や音漏れ、戸外と室内での気圧の変化で音が聴こえることがあります。

 

そこが防音対策においては弱点であるので、必ず隙間対策や建具の改善・補修が必要になります。

 

これは木造住宅でもマンションでも、生活防音や音楽防音室の遮音性を高めるためには同様な重要事項です。

 

24時間換気扇や給気口は給排気など換気に必要な部分なので別途対策が必要ですが、建具や壁・床面の隙間は防音対策を行うことになります。

防音工事でも、隙間を作ったり、見逃してしまうと弱点になります。

 

もちろん、共振を回避する下地の隙間は意図的に「縁を切る」ため、あえて隙間を造りますが、必ずコーキング処理や吸音材充填をして塞ぎます。

 

建具自体の気密性は非常に重要なため、信頼できるメーカーのサッシュを選ぶ必要があります。

結構、細かいことですが、これによって遮音性能に差が出ます。

 

要するに気密性も遮音性に関係してきますので、天井・壁・床の工事での納まりは同様に重要です。


ただし、高断熱・気密工法で使用する発泡材(吹付を含む)は防音上は逆効果になるため、ご注意ください。

author:防音職人ウェブマスター, category:住宅防音, 09:23
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新築のピアノ・リトミック防音室が完成

今月の初旬に、約1か月遅れで新築の木造防音室が完成しました。ピアノ・リトミックの音楽教室です。

*神奈川県内の現場ですが、提携先が防音工事を担当しました。

 

完成後に電子ピアノを最大音量で試したところ、殆ど音漏れがないので所定の遮音性能は確保できたことが分かりました。

あとは、今年中にアップライトピアノとグランドピアノを搬入してから音出しチェックをしていただき、音響を最適化することになります。

 

この現場は、昨年から提案書を作成し、新築業者からの質問を受けながら、施工分担について説明してきました。

普通の現場よりも、かなり手間をかけて防音施工について説明をしています。

完成予定が遅れたのは、新築業者の工事そのものが遅れたためです。私の担当する防音材も、工事が遅延した分、途中で送料が大幅に値上がりして費用の調整に手間取りました。

 

色々とありましたが、当初計画をほぼ実行することができました。

まだ、音響調整が残っていますが、あとはDIYによる防音対策の追加や家具の配置などで対応できると思います。

 

詳細は、ピアノの音響を確認してからホームサイトのほうで投稿するつもりです。

とにかく、新築木造の軸組在来工法を活かした防音計画を、薄い防音構造で構築したので、難易度としては比較的高い方の案件になります。

author:防音職人ウェブマスター, category:楽器防音室, 16:34
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木造防音の専門家の見分け方

ここでは、最近の防音相談において質問された内容について記述します。

 

木造の音楽防音室や新築など一般的な住宅の生活防音の質問に対する回答になります。

 

木造の防音設計の専門家・見分け方

基本的に吸音材を軽視する技術者は防音設計の専門家ではありません。これは提携先やベテランの取引先建築士も同じ意見です。

*防音対策にグラスウール、セルロースファイバーを使用する専門家は木造防音設計には不向きです。

*余程の事情がない限り、ロックウール又はポリエチレンウールを使用します。

 

また、具体的な防音材の種類や特長・施工要領を説明できない技術者は専門家ではありません。成功した実務経験がなく、まともな教育を受けていない業者だと思います。

その典型例が、石膏ボードと遮音パネル・シート、グラスウールを多用し、無駄に分厚い防音構造を設計します。

在来工法の通気層や換気構造をつぶす業者は危険です。

 

防音の三原則

防音設計の3つの機能・原則は、「遮音」「制振(防振・絶縁含む)」「吸音」です。これを組み合わせて設計します。

 

音楽室の場合は、これに音響が加わります。音響・仕上げ素材で重要な要素は「吸音性・吸音率」「二次共振の抑制」です。

これらの要素を考慮して木造の音楽防音室を設計するのが専門家の役割です。

*参考:防音設計の常識役立つ防音メモ

author:防音職人ウェブマスター, category:住宅防音, 08:27
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ヴァイオリン防音室の留意点

ある相談者に娘さんのヴァイオリン練習室のコンサルティングを依頼されたのですが、大手専門業者に依頼しなかった理由をお聞きしたところ、すでに依頼して失敗したので相談に伺ったと言われました。

 

その内容は、天井に段差のある防音工事をされてしまい、低い所では2メートルの天井高しかなく、ヴァイオリンの弓が演奏中に当たりそうになって練習できないということでした。

 

そこで別の部屋に防音室を造るにあたって、セカンドオピニオンとして、施工要領などアドバイスを有料相談でお願いしたいということでした。予算を使い切ったので、防音職人に工事を依頼したくても今は出来ないという事情です。

 

将来の練習とアンサンブルを考慮して、最低でも天井高は2メートル20センチ以上を確保すること、狭い室内は反射音を抑え気味で木質ボードで仕上げたほうがヴァイオリンにはマッチすることを伝えました。

 

私自身がプロのヴァイオリニストや趣味で演奏する人などから防音室依頼された経験では、やはり木質ボードと吸音化粧板を併用した空間構成が評判が良かったです。

*天井や壁の内部には吸音材を入れます。

 

既製の遮音パネルは音響などを台無しにするので使わないようにアドバイスしました。

author:防音職人ウェブマスター, category:楽器防音室, 07:42
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